“ずん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ズン
語句割合
92.0%
8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おゝなこつた、らねえよ」おつぎはすこかがめて手桶てをけつかんでまゝのばすと手桶てをけそこが三ずんばかりはなれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
力をこめて、私が彼女を引き離すと、彼女はにやりと笑ったが、その時彼女の口元が三ずんほど前へのびて来て、犬そっくりの口元になった。
犬神 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
まことに八才の龍女がその功力を以て成仏せしというなる、法華経の何の巻かを、ずんじては抜き、誦じては抜くにあらざれば、得て抜くべからざるものをや。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宮の名の男のかた持囃もてはやさるる如く、富山と知れたる彼の名はただちに女の口々にずんぜられぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)