ずん)” の例文
まことに八才の龍女がその功力を以て成仏せしというなる、法華経の何の巻かを、ずんじては抜き、誦じては抜くにあらざれば、得て抜くべからざるものをや。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宮の名の男のかた持囃もてはやさるる如く、富山と知れたる彼の名はただちに女の口々にずんぜられぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)