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鼎座
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ていざ
ふりがな文庫
“
鼎座
(
ていざ
)” の例文
劉備は強いて
拒
(
いな
)
まなかった。そこで三名は、
鼎座
(
ていざ
)
して、将来の理想をのべ、
刎頸
(
ふんけい
)
の
誓
(
ちかい
)
いをかため、やがて壇をさがって桃下の卓を囲んだ。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
与十と
鼎座
(
ていざ
)
になって三人は囲炉裡をかこんでまた飲みながら打解けた馬鹿話をした。仁右衛門が自分の小屋に着いた時には十一時を過ぎていた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
日ならずしてここに早くも怪しき小人のために二友を失い、かすかな不安のうちにも殺気あらたにみなぎるものあって、左膳、源十郎、軍之助の
鼎座
(
ていざ
)
を中心に
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
彼は案内も
乞
(
こ
)
わず、わしの家へ入って来る程親しかった。わしの家を
我家
(
わがや
)
の様にふるまった。瑠璃子とも大の仲よしで、三人
鼎座
(
ていざ
)
して、罪もなく笑い興じる日が多かった。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私は、今日はそばにルミがいるので、三人
鼎座
(
ていざ
)
のまま、すっかり腰を落着けてしまった。
脳波操縦士
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
「小説家を提調にしてどうする」と
厲声
(
れいせい
)
川島に喰って
蒐
(
かか
)
ると、「
先
(
ま
)
ア
左
(
と
)
も
右
(
か
)
くも一度会って見るサ」といわれて川島の仲介で二葉亭と会見し、
鼎座
(
ていざ
)
して相語って忽ち器識の凡ならざるに嘆服し
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「まあ、明日のことにでもなすったらどうです。せっかく今日は三人
邂逅
(
かいこう
)
の愉快な
鼎座
(
ていざ
)
。酒も話もまだこれからなのに」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それから川手氏と三人
鼎座
(
ていざ
)
して、善後策の密議に
耽
(
ふけ
)
るという騒ぎであった。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
秀吉も酒を愛し、竹中半兵衛もすこし
嗜
(
たしな
)
む。加うるに、官兵衛との三人
鼎座
(
ていざ
)
であったが、量においては、官兵衛が断然主人側のふたりを
凌
(
しの
)
いでいる。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その晩、
鼎座
(
ていざ
)
の小酒盛りの果てに、どういう妙計が成り立ったか、三名は声を合せて笑っていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
世には、機密のウラを
嗅
(
か
)
ぎ知っては、それをひけらかすのを愉楽とする事情通もなくはない。しかし、道誉のは、わけが違う。義貞をおいて、あの場所、あの
鼎座
(
ていざ
)
での、言である。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、主従三名、
鼎座
(
ていざ
)
になって、夜の更くるまで語りあった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鼎
漢検準1級
部首:⿍
13画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“鼎”で始まる語句
鼎
鼎坐
鼎足
鼎立
鼎蔵
鼎彝
鼎形
鼎沸
鼎鑊
鼎足的