默然だんまり)” の例文
新字:黙然
家内かないが。)(家内かないが。)と雙方さうはう同音どうおんつたが==毎々まい/\世話せわに==とふべきところを、同時どうじ兩方りやうはうでのみみの一寸ちよつと默然だんまり
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おさな子に飯粒いひぼくゝめるやうな申分を、さすが亂暴に狼藉に言ひやぶらるゝ物でなければ、與之助少し勝手のかはりて、しばらくは默然だんまりとなりぬ
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まあ、挨拶あいさつもしないで、……默然だんまりさん。おましですこと。……あゝ、あひだはとにばツかりかまつてたから、おまへさん、一寸ちよいとかんむりまがりましたね。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
をとこはぢつとしてうごかず、二人ふたりともしばらく默然だんまり
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)