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黎明
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よあけ
ふりがな文庫
“
黎明
(
よあけ
)” の例文
東の空が明るくなって
黎明
(
よあけ
)
が近くなっておりました。怪物は張を抱いて穴の外へ出ました。片手には弓と四五本の矢を持っておりました。
人蔘の精
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
まず言う「汝生まれし日より
以来
(
このかた
)
朝
(
あした
)
に向いて命を下せし事ありや、また
黎明
(
よあけ
)
にその所を知らしめこれをして地の
縁
(
ふち
)
を
取
(
とら
)
えて悪き者を地の上より
振落
(
ふりおと
)
さしめたりしや」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
うつくしく且つ嚴かであつた
黎明
(
よあけ
)
の太陽を
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
愛の来復、
黎明
(
よあけ
)
の凱旋
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
黎明
(
よあけ
)
だ!
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
ところどころ雨雲の切れた
黎明
(
よあけ
)
の空に、
微
(
うす
)
い星の光があった。主翁は
何
(
な
)
んと云っても黎明であると思って嬉しかった。
黄灯
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
黎明
(
よあけ
)
からのはげしい勞働によつて
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
女は毎晩のように喬生の
許
(
もと
)
へ来て
黎明
(
よあけ
)
になって帰って往った。喬生の家と壁一つを境にして老人が住んでいた。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ひろい
黎明
(
よあけ
)
の畠にとびだし
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
閽者
(
もんばん
)
は児を抱いた若い女の来たことを取りついだ。南は逢わなかった。南はその夜門の外で女と児の啼く声を
徹宵
(
よっぴて
)
聞いたが、
黎明
(
よあけ
)
比
(
ごろ
)
からぱったり聞えなくなった。
竇氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
気が
注
(
つ
)
くと老人の
呻
(
うな
)
るような怒る声が聞えていたのです、もう
黎明
(
よあけ
)
で東のほうが白くなっているのです、私はそれから家に帰ったのですが、
女
(
むすめ
)
のことが気になるし
港の妖婦
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
たきつけられた女はその
夜
(
よ
)
おそく石川の
許
(
もと
)
へ来たが、来るなり石川に
打
(
ぶ
)
ってかかった。石川はやっと女をなだめて、ともに
伴
(
つ
)
れて往くことにして
黎明
(
よあけ
)
を待って出発した。
唖娘
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
女はとうとう一泊して
黎明
(
よあけ
)
になって帰って往った。喬生はもう亡くなった女房のことは忘れてしまって夜の来るのを待っていた。夜になると女は少女を
伴
(
つ
)
れてやって来た。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
経を読んでる間は近寄れないが、もう追っつけ
黎明
(
よあけ
)
に近い、坊主ももう睡ったに相違ない、睡っていたらお前達にも、
彼
(
あ
)
の太った旨そうな奴を啖わしてやる、
何人
(
たれ
)
か往って容子を見て来い
轆轤首
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そして、彼が吉延の谷に着いたのはまだ
黎明
(
よあけ
)
前で林の下は真暗であった。
山の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
もう
黎明
(
よあけ
)
に近くなって鶏が其処でも此処でも啼いていた。権八は平太郎の家にもなにか怪しいことがあったではないかと思ったので、急いで門口を入って玄関へ往って声をかけたが返事がない。
魔王物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“黎明”の意味
《名詞》
黎明(れいめい)
夜明け。
新しい時代・文化が始まろうとする時。
(出典:Wiktionary)
黎
漢検1級
部首:⿉
15画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“黎明”で始まる語句
黎明期
黎明方
黎明比