“鯔魚(しぎよ)” の例文
未(いま)だ數分(すうふん)ならざるに、群獺(ぐんだつ)忽(たちま)ち競逐(きそひお)うて、勢(いきおひ)死(し)を避(さ)けず、執得(とらへえ)て輙(すなはち)獻(けん)ず。鯔魚(しぎよ)を畫(ゑが)くものは徐景山(じよけいざん)也(なり)。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
帝(てい)頻(しきり)に再(ふたゝ)び見(み)んことを欲(ほつ)して終(つひ)に如何(いかん)ともすること能(あた)はず。侍中(じちう)進(すゝ)んで曰(いは)く、獺(だつ)や鯔魚(しぎよ)を嗜(たし)む、猫(ねこ)にまたゝびと承(うけたまは)る。臣(しん)願(ねがは)くは是(これ)を能(よ)くせんと、板(いた)に畫(ゑが)いて兩生(りやうせい)の鯔魚(しぎよ)を躍(をど)らし、岸(きし)に懸(か)けて水(みづ)を窺(うかゞ)ふ。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)