“食意地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くいいじ71.4%
くひいぢ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食意地くいいじのきたなさに、それ貰はうか、と答ふ。母は羊羹を持ち来りて小刀にて切る。二切を食ふ。母も食ふ。時計十二時を打つ。
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
地蔵だって食意地くいいじが張ってるから牡丹餅で釣れるだろうと思ったら、少しも動かないんだって。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると、食意地くひいぢの張つた鴉が一羽下りて来て、胡桃が欲しさに、瓶の栓をくちばしくはへて力一杯引張つた。胡桃の栓がすぽりと抜けると、弾機仕掛の蛇がぬつと鎌首を出した。
だいばん食意地くひいぢつてる家内かないが、もう、たすきけたさうに
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)