食意地くひいぢ)” の例文
すると、食意地くひいぢの張つた鴉が一羽下りて来て、胡桃が欲しさに、瓶の栓をくちばしくはへて力一杯引張つた。胡桃の栓がすぽりと抜けると、弾機仕掛の蛇がぬつと鎌首を出した。
だいばん食意地くひいぢつてる家内かないが、もう、たすきけたさうに
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)