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頸環
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くびわ
ふりがな文庫
“
頸環
(
くびわ
)” の例文
「むむ、いかにも無心に遊んでるのが
可愛
(
かあい
)
い」といいながらふと見ると、白には
頸環
(
くびわ
)
が附いている。黒斑の頸には何もない。
一日一筆
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そうした犬を両親にしてパトラッシュは生れました。彼は
悪罵
(
あくば
)
と鞭とに育てられ
一疋前
(
いっぴきまえ
)
の犬となる前にすでに荷車を挽く
擦傷
(
すりきず
)
のいたさと、
頸環
(
くびわ
)
の苦しみを味いました。
フランダースの犬
(新字新仮名)
/
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー
(著)
色沢
(
いろつや
)
、飼育ぶり如何を審査するにあったから、手に入れた犬を秘し隠しておく必要は毛頭もなかったとはいえ、その翌る日からは早速この仔犬に銀の
頸環
(
くびわ
)
と銀の鎖とを付けて
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
樅
(
もみ
)
の木影に横たわっては、日光に透きとおってる手をながめ、細やかで豊かな腕のなめらかな
肌
(
はだ
)
を、何心なく
唇
(
くちびる
)
でなで回した。
蔦
(
つた
)
の葉や
樫
(
かし
)
の葉で、冠や
頸環
(
くびわ
)
や長衣をこしらえた。
ジャン・クリストフ:08 第六巻 アントアネット
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「見せな。」と渠を引寄せて
頸環
(
くびわ
)
に結べる
紙片
(
かみきれ
)
を取り、
灯影
(
ほかげ
)
に透かして、読めば
曰
(
いわく
)
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
その翌日から妾宅には、赤い
頸環
(
くびわ
)
に飾られた犬が、畳の上にいるようになった。
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金
(
きん
)
の
頸環
(
くびわ
)
をまゐらせう。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
真珠の
頸環
(
くびわ
)
、どの花も
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
鈴を
頸環
(
くびわ
)
の
櫻草
(
さくらさう
)
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“頸環”の解説
頸環(くびわ、英語:Horse collar)とは、馬が馬車や農耕具を曳くときに首にかける馬具。首環、わらび形などとも呼ばれる。中国では、牲口套などと呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
頸
漢検準1級
部首:⾴
16画
環
常用漢字
中学
部首:⽟
17画
“頸”で始まる語句
頸
頸筋
頸飾
頸脚
頸動脈
頸城
頸部
頸輪
頸窩
頸垂