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青痣
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あおあざ
ふりがな文庫
“
青痣
(
あおあざ
)” の例文
死骸の帯を
緩
(
ゆる
)
めて、
双肌
(
もろはだ
)
脱がせると、背から尻へかけて、一面の
青痣
(
あおあざ
)
、それに相応して着物の破れなどのあるのを確かめると
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
もう一度怒り立ったアランの一撃が、ウェンデルの鼻柱へ飛んで、見る間にウェンデルの横鬢から小鼻へかけては醜く
青痣
(
あおあざ
)
を拵えて
腫
(
は
)
れ上った。
令嬢エミーラの日記
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
まだ三十がらみの壮者だが、顔いちめんの
青痣
(
あおあざ
)
へもってきて赤いまだら
髯
(
ひげ
)
を
無性
(
ぶしょう
)
に生やし、
房
(
ふさ
)
付きの
范陽
(
はんよう
)
笠を背にかけて、地色もわからぬ
旅袍
(
たびごろも
)
。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのかわり、夢中になって、じぶんの腕をつねっていたので、そこんところに大きな
青痣
(
あおあざ
)
ができましたわ。
キャラコさん:08 月光曲
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
三十二三で、左の眼尻から頬へかけて、べったりと
青痣
(
あおあざ
)
があり、眼に陰険な光がある。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
人々は
怪我
(
けが
)
人の世話にかかった。村人のうちには、歯のかけた者、
肋骨
(
ろっこつ
)
の折れた者、
瘤
(
こぶ
)
や
青痣
(
あおあざ
)
ができた者があるばかりで、大した害も被っていなかった。しかし兵士らの方はそうでなかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「おい、用心しろよ。
青痣
(
あおあざ
)
がまた、ヘンなことを言いだしたぜ。小便する間もオチオチしていられねえほど、歩け歩けと
急
(
せ
)
かついている奴がよ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
九郎助は灯から顔を
反
(
そむ
)
けるように、ただおろおろと弁解するのです。見る影もない中老人で、半面に
青痣
(
あおあざ
)
のある、言葉の
上方訛
(
かみがたなまり
)
も妙に物柔らかに聞えます。
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ねえ、タヌ君、もし
雪崩
(
なだれ
)
に押し落とされて、下の岩角でお尻をぶったらどうするつもりだね。そんなところへ
青痣
(
あおあざ
)
をつけて、どうしてのめのめ日本へ帰られるものか。
ノンシャラン道中記:07 アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
平次はちょっと眉を
顰
(
ひそ
)
めました。頭に受けた傷が命取りだったに相違ありませんが、その他、肩に
打撲
(
うちみ
)
が一ヶ所、これは背中へかけて大きく
青痣
(
あおあざ
)
になっております。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
権之助がふと仰ぐと、向いの崖の上に、左の眼の上に
腫
(
は
)
れ上がった
青痣
(
あおあざ
)
のある山伏の顔が見えた。その痣は、ゆうべ金剛寺の
渓川
(
たにがわ
)
から、伊織の投げた石つぶてを、直ぐ二人に思い起させた。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
青痣
(
あおあざ
)
のような顔面は、酔うほど一そう青く見える。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
痣
漢検1級
部首:⽧
12画
“青”で始まる語句
青
青年
青々
青苔
青柳
青葉
青梅
青山
青白
青銅