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霜枯
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しもがれ
ふりがな文庫
“
霜枯
(
しもがれ
)” の例文
いかに時頼、
人若
(
ひとわか
)
き間は皆
過
(
あやま
)
ちはあるものぞ、萌え
出
(
い
)
づる時の
美
(
うる
)
はしさに、
霜枯
(
しもがれ
)
の哀れは見えねども、
何
(
いづ
)
れか秋に
遭
(
あ
)
はで
果
(
は
)
つべき。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
ボロ市過ぎて、冬至もやがてあとになり、行く/\年も
暮
(
くれ
)
になる。
蛇
(
へび
)
は穴に入り人は家に
籠
(
こも
)
って、
霜枯
(
しもがれ
)
の武蔵野は、静かな
昼
(
ひる
)
にはさながら
白日
(
まひる
)
の夢に
定
(
じょう
)
に入る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
櫻庭丘介は氣さくに立ち上がり、平次を伴れて、
霜枯
(
しもがれ
)
の深い庭を彼方、此方と案内してくれました。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いえね、狐火でも欲しいほど、
洋燈
(
ランプ
)
がしょんぼり
点
(
つ
)
いたばかり、それも油煙に
燻
(
くすぶ
)
って、近常さんの内はまた
真暗
(
まっくら
)
になりました。……お正月がそれなんですもの。
霜枯
(
しもがれ
)
の二月をお察しなさい。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
霜枯
(
しもがれ
)
は
幾基米突
(
いくきろめえとる
)
に亘る鬱憂を逞しうして
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
其の御心の強さに、
彌増
(
いやま
)
す思ひに堪へ難き重景さま、世に時めく身にて、
霜枯
(
しもがれ
)
の
夜毎
(
よごと
)
に只一人、
憂身
(
うきみ
)
をやつさるゝも戀なればこそ、横笛樣、
御身
(
おんみ
)
はそを哀れとは
思
(
おぼ
)
さずか。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
最初蝦夷松椴松の
翠
(
みどり
)
に
秀
(
ひい
)
であるいは白く
立枯
(
たちか
)
るゝ峰を過ぎて、障るものなき
辺
(
あたり
)
へ来ると、軸物の大俯瞰図のする/\と解けて落ちる様に、眼は今汽車の下りつゝある
霜枯
(
しもがれ
)
の
萱山
(
かややま
)
から
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
霜枯
(
しもがれ
)
から引続き我慢をしているが、とかく気になるという
足取
(
あしどり
)
。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
霜
常用漢字
中学
部首:⾬
17画
枯
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“霜枯”で始まる語句
霜枯時
霜枯三月