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ざつぱい
ふりがな文庫
“
雜俳
(
ざつぱい
)” の例文
新字:
雑俳
「浪人の北田淺五郎樣、やつとうの先生ですが、やつとうより
雜俳
(
ざつぱい
)
が上手で、若旦那と無二の仲でしたよ。今晩もお通夜に見えてゐますが——」
銭形平次捕物控:153 荒神箒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雜俳
(
ざつぱい
)
もやる、ことに芝居
狂氣
(
きちがひ
)
が大變で、素人芝居をして何百兩と費ひ込んだり、ひいきの役者に引幕を送つたり
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何しろ一國者で、
稼
(
かせ
)
ぐより外に道樂のない百兵衞から見ると、揚弓、
雜俳
(
ざつぱい
)
から茶屋遊びと、道樂強い若旦那の仕打が氣に入らなかつたのも無理はありません。
銭形平次捕物控:153 荒神箒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
叩き伏せて、キリキリと縛ると、それは何んと、一番
無害
(
むがい
)
らしく見えた、丸木屋の次男で、意氣事と
雜俳
(
ざつぱい
)
に浮身をやつして居る、若旦那の雪之助ではありませんか。
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは主人と同年輩の三十五六ですが、
雜俳
(
ざつぱい
)
も、小唄も、嘘八百も、
仕方噺
(
しかたばなし
)
も、音曲もいける天才的な道樂指南番で、七平に
劣
(
おと
)
らず伽羅大盡に喰ひ下がつて居ります。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
有り餘る
身上
(
しんしやう
)
を
擁
(
よう
)
しながら、當主の丹右衞門は女道樂から、書畫道樂普請道樂、揚弓から
雜俳
(
ざつぱい
)
、小唄三味線の諸藝に至るまで、あらゆる道樂に凝つて稼業が面倒臭くなり
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
母屋からは廊下續きになつて居る小さい二階家の離屋に住んで、
雜俳
(
ざつぱい
)
に凝つたり、
笊碁
(
ざるご
)
を打つたり、時間を
潰
(
つぶ
)
すのにばかり苦勞すると言つた、まことに結構な身の上だつたのです。
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
意氣事と
雜俳
(
ざつぱい
)
とにその日を暮す、
雪江
(
ゆきえ
)
といふ
筆名
(
ひつめい
)
に相應しい結構な若旦那でした。
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雜俳
(
ざつぱい
)
、
楊弓
(
やうきう
)
、香道から
碁
(
ご
)
將棋
(
しやうぎ
)
まで、何一つ暗からぬ
才人
(
さいじん
)
で、五年前先代から身上を讓られた時は、あの
粹樣
(
すゐさま
)
では丸屋の大身代も三年とは
保
(
も
)
つまいと言はれたのを、不思議に減らしもせず
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かう紫に棚引く煙草の
烟
(
けむり
)
を眺めて、考へごとをするでもなく、春の光にひたりきつてゐる姿は、江戸開府以來の捕物の名人といふよりは、暮しの苦勞も知らずに、
雜俳
(
ざつぱい
)
の一つも捻つてゐる
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
隱居の忠左衞門は、商賣の道に明るい上に、道話仕込みの理窟が強く、
雜俳
(
ざつぱい
)
などを
弄
(
もてあそ
)
んだこともあるので、なか/\の物識りでもあり、その上健康で色好みで、容易ならぬ人物でもありました。
銭形平次捕物控:316 正月の香り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
四十五六の
壯
(
さか
)
んな年頃ですが、ひどい
跛者
(
びつこ
)
で蒼白くて、二本差としてモノの役に立ちさうもありませんが、
雜俳
(
ざつぱい
)
や
席畫
(
せきぐわ
)
が
得手
(
えて
)
で、散らしを描いたり、配り物、刷り物の圖案をしたり、代作、代筆
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
相手は町内でも人に立てられる三好屋の隱居、十
徳
(
とく
)
まがひの
被布
(
ひふ
)
かなんか着て、
雜俳
(
ざつぱい
)
に凝つて居ようといふ
仁體
(
じんてい
)
ですが、話が不意だつたので、平次はツイ梅干を
聯想
(
れんさう
)
せずには居られなかつたのです。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雜
部首:⾫
18画
俳
常用漢字
小6
部首:⼈
10画
“雜”で始まる語句
雜
雜談
雜巾
雜誌
雜草
雜木
雜魚
雜沓
雜然
雜司