“雪江”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきえ80.0%
せっこう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校の生徒だそうだが、折々日曜にやって来て、よく叔父さんと喧嘩をして帰って行く雪江ゆきえとか云う奇麗な名のお嬢さんである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
午後三時、令嬢雪江ゆきえさんの私室には、雪江さんを中にして、真面目な二人の護衛兵、父常右衛門氏と、探偵明智小五郎とが雑談を交わしていた。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
何故だか独りでめて掛って、惨澹たる苦心の末、雪江せっこう一代の智慧を絞り尽して、其翌日の昼過ぎ本郷の一友人を尋ねて、うそ八百をならべ立て
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
初恋がしもげて物にならなかった事を書いたのだからとて、題は初霜だ。雪江さんの記念に雪江せっこうと署名した。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)