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鎧師
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よろいし
ふりがな文庫
“
鎧師
(
よろいし
)” の例文
美雲の父は
鎧師
(
よろいし
)
で、
明珍
(
みょうちん
)
の
末孫
(
ばっそん
)
とかいうことで、明珍何宗とか名乗っていて、名家の系統を引いただけに名人肌の人でした。
幕末維新懐古談:77 西町時代の弟子のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
そもそも、てまえが、都から
弟子共
(
でしども
)
をひきつれて、ここに部落を開いたのも、良持様のお招きに依るのです。この地方には、よい
鎧師
(
よろいし
)
ひとりいない。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
染屋、革はぎ、飾り師、
小札
(
こざね
)
鍛冶、弓師、
鎧師
(
よろいし
)
など、すべて武具の一大
工廠
(
こうしょう
)
ともいえる職人町の横丁だった。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「たれかの紹介状でもあればなおよろしいが。——そうそう月ヶ瀬に
此方
(
このほう
)
の懇意にしている
鎧師
(
よろいし
)
で柳生家へも出入りしている老人がある、なんなら頼んであげてもよいが」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のべつ戦士の具足修繕をしていた
鎧師
(
よろいし
)
であったから、次第に主家と共に、彼女も阿波へ移って落着く身となったわけであるが、老年まで良人の前身や太閤様のことについては
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
鍛冶
(
かじ
)
、
塗師
(
ぬりし
)
、
鎧師
(
よろいし
)
などの
工匠
(
たくみ
)
たち、僧侶から雑多な町人や百姓までが——その中には
被衣
(
かずき
)
だの
市女笠
(
いちめがさ
)
だのの女のにおいをも
蒸
(
む
)
れ立てて——おなじ方角へ、流れて行くのだった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だがその町中で、しきりと今を楽しんでいるような
繁昌
(
はんじょう
)
を示しているのは
鎧師
(
よろいし
)
とか、
塗師
(
ぬし
)
とか、染屋とか、
鍛冶
(
かじ
)
とか、馬具屋とかいう類の
軍需品
(
ぐんじゅひん
)
をうけ
負
(
お
)
っている工商の家々だった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが、広い世の中には、誰か真を知っている者がどこかにあるもので、ここに、
阿波
(
あわ
)
徳島の
蜂須賀
(
はちすか
)
彦右衛門
家政
(
いえまさ
)
のお抱え
鎧師
(
よろいし
)
に、
柾木宗一
(
まさきそういち
)
という者があったが、この宗一の母の口から、ふと
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
鎧師
(
よろいし
)
春斎
(
しゅんさい
)
の娘であったな。……もう人妻となったとみえる」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鎧師”の意味
《名詞》
鎧師(よろいし)
よろいを作る工匠。
(出典:Wiktionary)
鎧
漢検準1級
部首:⾦
18画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“鎧”で始まる語句
鎧
鎧櫃
鎧戸
鎧扉
鎧通
鎧武者
鎧甲
鎧袖
鎧橋
鎧兜