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鍋下
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なべした
ふりがな文庫
“
鍋下
(
なべした
)” の例文
と、
或
(
ある
)
お
客
(
きやく
)
が
手
(
て
)
を
叩
(
たゝ
)
く。……まあ
大
(
おほ
)
いに
勉強
(
べんきやう
)
をして、
娘
(
むすめ
)
が
用
(
よう
)
を
聞
(
き
)
きに
行
(
い
)
つた。——さうすると、そのお
客
(
きやく
)
が、「
鍋下
(
なべした
)
」を
持
(
も
)
つて
來
(
こ
)
いと
言
(
い
)
つた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、
其
(
そ
)
のきいちやんの
處
(
ところ
)
へ
來
(
き
)
て、
右
(
みぎ
)
の
鍋下
(
なべした
)
だが、「
何
(
なん
)
だらう、きいちやん
知
(
し
)
つてるかい。」と
矢張
(
やつぱ
)
り
分
(
わか
)
らない
女房
(
かみさん
)
が
聞
(
き
)
くと、これが
又
(
また
)
「
知
(
し
)
らない。」と
言
(
い
)
ふ。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「はい。」と
言
(
い
)
つて
引下
(
ひきさが
)
つたが
分
(
わか
)
らない。
女房
(
かみさん
)
に、「
一寸
(
ちよつと
)
鍋下
(
なべした
)
を
持
(
もつ
)
て
來
(
こ
)
い、と
言
(
い
)
つたが
何
(
なん
)
だらう。」と。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……御新規お一人様、なまで
御酒
(
ごしゅ
)
……待った、待った。そ、そんなのじゃ決してない。第一、お客に、むらさきだの、
鍋下
(
なべした
)
だのと、符帳でものを食うような、そんなのも決して無い。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鍋
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“鍋”で始まる語句
鍋
鍋釜
鍋島
鍋蓋
鍋町
鍋焼饂飩
鍋墨
鍋井
鍋鶴
鍋焼