“なべした”の漢字の書き方と例文
語句割合
鍋下100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、あるきやくたゝく。……まあおほいに勉強べんきやうをして、むすめようきにつた。——さうすると、そのおきやくが、「鍋下なべした」をつていとつた。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、のきいちやんのところて、みぎ鍋下なべしただが、「なんだらう、きいちやんつてるかい。」と矢張やつぱわからない女房かみさんくと、これがまたらない。」とふ。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「はい。」とつて引下ひきさがつたがわからない。女房かみさんに、「一寸ちよつと鍋下なべしたもつい、とつたがなんだらう。」と。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……御新規お一人様、なまで御酒ごしゅ……待った、待った。そ、そんなのじゃ決してない。第一、お客に、むらさきだの、鍋下なべしただのと、符帳でものを食うような、そんなのも決して無い。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)