“鍋鶴”の読み方と例文
読み方割合
なべづる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桃園の茶亭ちゃていで、手枕のまま酔いつぶれていた。春の真昼である。鍋鶴なべづるやら水禽みずどりやら近くの泉で啼いている。霏々ひひとして花が飛ぶ。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
髪もたもと鍋鶴なべづる
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
二羽の鍋鶴なべづるが、水のほとりで、汚れた翼をひろげていた。青銅からかねの大きな燈籠とうろうやら、おおきな伊豆石やらが、泉水をかこんでいる。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)