ぜぜ)” の例文
旧字:
おなごほど詰らんもんおへんな、ちょっとええ目させてもろたとおもたら十九年の辛棒や。阿呆あほらし! なんぼぜぜくれはってももう御免どす」
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
彼女は一生懸命におぜぜ必用ひつようと、物品購買のことを説ききかせて、こういう細長い、まん中に穴のあいているのが天保銭てんぽうせんで、それに丸いので穴のあいてるのを一つつけると
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
『へ、へ、へ! どうだ、好い音がするぢやらうが! かういふおぜぜをたんまり儲けるのに、仕事といへばたんだ一つきりさ!』『悪魔!』と、ペトゥローが躍起になつて叫んだ。
子供 小父ちゃん! おっかちゃんがね、仁丹おくれって。おぜぜ持って来たよ、これ。
「ハハン。この家のおっさんのガッチリして御座るのには呆れた。両方儲かる話が、わからんチウタラ打出の小槌でたたいてもぜぜの出んアタマや……ハハン。買うて下はらぬ位なら他の店へ行くわい」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ころがしゃおぜぜがなにもかもくれる。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)