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野面
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のら
ふりがな文庫
“
野面
(
のら
)” の例文
克
(
よ
)
く働くことに掛けては男子にも
勝
(
まさ
)
る程であるが、教員の細君で
野面
(
のら
)
にまで出て、烈しい気候を相手に精出すものも
鮮少
(
すくな
)
い。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
可懐
(
なつか
)
しい姿、
些
(
ちっ
)
と
立佇
(
たちどま
)
ってという気もしたけれども、
小児
(
こども
)
でもいればだに、どの
家
(
うち
)
も
皆
(
みんな
)
野面
(
のら
)
へ出たか、
人気
(
ひとけ
)
はこの
外
(
ほか
)
になかったから、
人馴
(
ひとな
)
れぬ女だち
物恥
(
ものはじ
)
をしよう、いや、この男の
俤
(
おもかげ
)
では、
物怖
(
ものおじ
)
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
岡辺も暮れかかって来て、
野面
(
のら
)
に居て働くものも無くなる。向うの田の中に居る夫婦者の姿もよく見えない程に成った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
青い
野面
(
のら
)
には蒸すような光が満ちている。
彼方此方
(
あちこち
)
の畠
側
(
わき
)
にある樹木も
活々
(
いきいき
)
とした新葉を着けている。
雲雀
(
ひばり
)
、
雀
(
すずめ
)
の鳴声に混って、鋭いヨシキリの声も聞える。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
麦秋
(
むぎあき
)
だ。一年に二度ずつ黄色くなる
野面
(
のら
)
が、私達の両側にあった。既に刈取られた麦畠も多かった。半道ばかり歩いて行く途中で、塩にした魚肉の
薦包
(
こもづつみ
)
を提げた百姓とも一緒に成った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“野面”の解説
野面(のぶ)は、福岡県北九州市八幡西区の地名。野面一丁目から二丁目の町がある。住居表示実施済み。郵便番号は807-1262。
(出典:Wikipedia)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“野”で始まる語句
野
野原
野暮
野分
野郎
野良
野路
野菜
野茨
野幇間