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酒浸
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さけびた
ふりがな文庫
“
酒浸
(
さけびた
)” の例文
仕事のうえの
嫉妬
(
しっと
)
ではなく、それまでのじだらくな
遊蕩
(
ゆうとう
)
や、
酒浸
(
さけびた
)
りの習慣から縁を切って、すべてを絵にうちこませるために、わざとそんなふうに邪険なことをしたのではないか。
扇野
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
裾
(
すそ
)
曳摺
(
ひきず
)
りて
奥様
(
おくさま
)
といへど、女は
竟
(
つい
)
に女
也
(
なり
)
当世
(
たうせい
)
の
臍繰
(
へそくり
)
要訣
(
えうけつ
)
に
曰
(
いわ
)
く出るに
酒入
(
さけい
)
つても
酒
(
さけ
)
、つく/\
良人
(
やど
)
が
酒浸
(
さけびた
)
して
愛想
(
あいそう
)
の
尽
(
つ
)
きる事もございますれど、
其代
(
そのかは
)
りの一
徳
(
とく
)
には
月々
(
つき/\
)
の
遣払
(
つかひはら
)
ひに
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
彼等は主膳に酒を飲ませておいて——ではない、主膳が昨晩から
酒浸
(
さけびた
)
りになって、今は熟睡しているのをよいことにして、
体
(
てい
)
のいい置いてけぼりを食わせて、みんな出払ってしまいました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
酒浸
(
さけびた
)
しになってる赤ぶくれの兄の顔は、十年以前と、さしたる変わりはなかったが、姉はもうしわくちゃな、よいばあさんになっていた。
甥
(
おい
)
はがんじょうな男ざかりになって、稲をかついでいた。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
なくては過ごせぬ
酒浸
(
さけびた
)
りのまま、その儀はふッつり断念仕り候
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
浸
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“酒”で始まる語句
酒
酒肴
酒場
酒宴
酒代
酒瓶
酒杯
酒精
酒屋
酒樽