道士どうし)” の例文
また、道士どうしたちの住む墻院しょういん、仙館は、峰谷々にわたり、松柏しょうはくをつづる黄や白い花はましらや鶴の遊ぶにわといってもよいであろうか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そろそろと不老不死の術を恋いこがれ、ついに道士どうしの言にあざむかれて無益の探求をくわだつるに至ったなどは、いわば支那シナ古代の小説の一つの型であって、たまたまその中の特に美しく
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
すると枕もとには依然として、道士どうし呂翁ろおうが坐っている。主人のかしいでいたきびも、いまだに熟さないらしい。盧生は青磁の枕から頭をあげると、眼をこすりながら大きな欠伸あくびをした。
黄粱夢 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
陝西せんせいのある村に老女が住んでいた。そこへ道士どうしのような人が来て、毎日かならず食を乞うと、老女もかならずこころよくあたえていた。すると、ある日のこと、かの道士が突然にたずねた。
指さすかたをみると、なるほど、滝の水明かりと、ほのかな星影ほしかげの光をあびて、孤岩こがんの上に立っている白い道士どうしころもがみえる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、待ちかまえていた戒刀かいとうの持ち主があった。腕の冴えは、まさに彼の異名、入雲龍にゅううんりゅうの名を思わせるもので、これぞ道士どうし公孫勝こうそんしょうその人だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ご遠慮は無用、先生がそう仰っしゃると、あとが困ります。——第三は、道士どうし公孫勝どの、先生の帷幕いばくを助くる副将として、ご着位のほどを」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると——おおという声はなく、ふいに、孤岩こがんの上の道士どうしのすがたが、ふわりとちゅういあがったので、四人のひとみも、あッ——と空へつられていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張角はしかし稀世きせいの秀才と、郷土でいわれていた。その張角が、あるとき、山中へ薬をとりに入って、道で異相の道士どうしに出会った。道士は手にあかざの杖をもち
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鞍馬くらま道士どうし果心居士、竹童をひっかかえて岩頭がんとうにたち、鞺鞳とうとうたる雷神らいじんの滝を眼下がんかにみた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道士どうし様のお通りじゃ」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)