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途次
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とじ
ふりがな文庫
“
途次
(
とじ
)” の例文
そうして流転の
途次
(
とじ
)
において、二度三度
否
(
いな
)
無限に「小なる生命」を産み育てる。死は単なる現象に過ぎない。死は罪を
贖
(
あがな
)
うことは出来ない。……
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
殊
(
こと
)
に高い方のM百貨店は、僕の先祖代々
碌
(
ろく
)
を
喰
(
は
)
んだ北越百万石の領主が、
東照神君
(
とうしょうしんくん
)
の
御霊
(
みたま
)
詣での
途次
(
とじ
)
、お供先が往来の真ン中で、
鳶
(
とび
)
の者と喧嘩になった為めに
青バスの女
(新字新仮名)
/
辰野九紫
(著)
「その
途次
(
とじ
)
、兄経家も阿波を出て、ひそかに義貞殿と某所におちあい、ふかくお
諜
(
しめ
)
し合ってのすえ、初めて、てまえにお使い役が下ったような次第でございまする」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
徳川時代の
大
(
だい
)
諸侯は、
参覲交代
(
さんきんかうたい
)
の
途次
(
とじ
)
旅宿
(
りよしゆく
)
へとまると、
必
(
かならず
)
大恭
(
だいきよう
)
は砂づめの
樽
(
たる
)
へ入れて、
後
(
あと
)
へ残さぬやうに心がけた由。その話を聞かされたら、彼等もこの弱点には気づいてゐたと云ふ気がしたり。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
拝啓御新作出勤の
途次
(
とじ
)
車上にて拝読
致候
(
いたしそうろう
)
。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
「また、隠岐護送のおん供の
途次
(
とじ
)
においても」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“途次”の意味
《名詞》
ある場所へ向かう道の途中。接続助詞的にも用いる。
(出典:Wiktionary)
途
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
次
常用漢字
小3
部首:⽋
6画
“途”で始まる語句
途
途中
途端
途々
途方
途切
途絶
途轍
途上
途断