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轢
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し
ふりがな文庫
“
轢
(
し
)” の例文
それは
数月前
(
すうげつぜん
)
に自動車に
轢
(
し
)
かれて
惨死
(
ざんし
)
した
山脇
(
やまわき
)
と云う書生の顔であった。書生の顔は
正面
(
まとも
)
に主翁の眼に映った。
黄灯
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「これは迷子札よ。いつどこでぶッくらけえっても、死骸だけはジープにも
轢
(
し
)
かれずに戻って来るようにというわけ。人間もこうなっちゃおしまいだ。おい、なにか出さないか」
三界万霊塔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
と、
吻
(
ほつ
)
と胸先を撫でおろすさうだ。だから間違つて電車に
轢
(
し
)
き殺される場合には、成るべく履物を
後先
(
あとさき
)
へ、
片々
(
かた/\
)
は天国へ、
片々
(
かた/\
)
は地獄へ届く程跳ね飛ばす事だけは忘れてはならない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
轢
(
し
)
かれたんです。今の
上
(
のぼ
)
りに轢かれたんです。」
寒さ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あはれ、はや、
焼酎
(
せうちう
)
は
醋
(
す
)
とかはり、人は
轢
(
し
)
かれて
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
「何かあったのじゃないか、また、自動車にでも乗ってて、人でも
轢
(
し
)
いたのじゃないかね」
女の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
汽車
(
きしや
)
にしてさてはきく、
轢
(
し
)
かれゆく子らの
啼声
(
なきごゑ
)
。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「さあ、
轢
(
し
)
きやがれ、
轢
(
し
)
きやがらんかい。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鈍き電車は
唸
(
うな
)
り
来
(
く
)
る。はた、
轢
(
し
)
き
過
(
す
)
ぐる。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
轢
(
し
)
かれ泣く
停車場
(
ていしやば
)
の
鈴
(
すゞ
)
、
溝
(
みぞ
)
の
毒
(
どく
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いま赤く人
轢
(
し
)
くけしき。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
轢
漢検1級
部首:⾞
22画
“轢”を含む語句
轢殺
軋轢
轢死
轢音
轢死人
轢死者
轢死体
凌轢
𨍏轢鑚
轢轆
轢潰
轢殺鬼
轢殺車
轢死美人
轢死後
轢死婦人
轢断屍体
轢断
轢挫
轢倒
...