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貞奴
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さだやつこ
ふりがな文庫
“
貞奴
(
さだやつこ
)” の例文
しかし今では女も男に負けぬ程
狡
(
ずる
)
くなつた。大隈伯が願を掛けたら、
屹度
(
きつと
)
義足を奉納する。
貞奴
(
さだやつこ
)
だつたら
桃介
(
たうすけ
)
さんの
心
(
しん
)
の
臓
(
ざう
)
でも納めよう。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
在来の
如何
(
いかゞ
)
はしい日本通と
異
(
ちが
)
つて
大分
(
だいぶ
)
に精細な所まで研究が
行
(
ゆき
)
届いてるらしく、
貞奴
(
さだやつこ
)
の語がヱレン氏の口から出ると「
彼女
(
あのをんな
)
は俳優でない、芸者である」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
先年
貞奴
(
さだやつこ
)
が
巴里
(
パリイ
)
へ来た時に用ひた楽譜から採つたと云ふ事だが、大阪侯(実は
判官
(
はんぐわん
)
)切腹の場で
其
(
その
)
陽気な調子を奏するのだから僕等日本人には
堪
(
たま
)
らない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
何でも
御贔屓
(
ごひいき
)
がひに
劇
(
しばゐ
)
を見に来たのだが、
例
(
いつも
)
の気紛れで
貞奴
(
さだやつこ
)
でも
調弄
(
からか
)
はうと思つて楽屋口を
潜
(
くゞ
)
つたらしかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
自分の
韈
(
くつした
)
を買ひにか、それとも
貞奴
(
さだやつこ
)
への進物を
調
(
とゝの
)
へにか、そんな詮議は牧師か女中かのする事で、自分達のやうな忙しい人間のする事ぢやない。とにかく福沢氏は三越へ往つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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恰
(
ちやう
)
ど女優の
貞奴
(
さだやつこ
)
が額の皺くちやを塗りつぶして桃介さんの眼をごまかすやうな恰好に。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
貞
常用漢字
中学
部首:⾙
9画
奴
常用漢字
中学
部首:⼥
5画
“貞”で始まる語句
貞
貞操
貞享
貞淑
貞観
貞任
貞徳
貞光
貞女
貞節