豪語ごうご)” の例文
学校がっこう勉強べんきょうするよりか、こんなところで、大人おとなといっしょに仕事しごとをするおれのほうが、よほどえらいんだぞ!」と、だれにかっていうとなく、ひとりで豪語ごうごしました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれはこんどの大講会で、南蛮流幻術なんばんりゅうげんじゅつ秘法ひほうをもって、日本伝来にほんでんらい道士どうしがやる法術ほうじゅつ幼稚拙劣ようちせつれつなことを公衆こうしゅうにしめしてやると、浜松はままつを立ってくるとき、家康いえやすのまえで豪語ごうごしてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのせいか「八十までは女と寝る」と豪語ごうごしていた、きのうまでの元気はどこへやら、今は急に、十年も年を取ったかと疑われるまでに、身心共におとろえて、一杯の酒さえ目にすることなく
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
天竜川育ちと、自分でも豪語ごうごしていたが、彼の水の中の動作は鮮やかであった。
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
型にはまらないというよりは型以上に大きいのだなど日常も自身で豪語ごうごしてはばからないような人物だった。従って、このこけふかい柳生谷になど壮年までじっと屈していられる性格ではない。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神保大吉じんぼうだいきちはこう豪語ごうごして、ふたたびやりを持ちなおしたが、おそかった!
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)