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豆蔵
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まめぞう
ふりがな文庫
“
豆蔵
(
まめぞう
)” の例文
弁舌は縦横無尽、大道に出る
豆蔵
(
まめぞう
)
の塁を摩して雄を争うも可なりという程では有るが、
竪板
(
たていた
)
の水の流を
堰
(
せき
)
かねて折節は覚えず
法螺
(
ほら
)
を吹く事もある。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
それにもあまり興が乗らず、去って
豆蔵
(
まめぞう
)
を
覗
(
のぞ
)
いたり、奥山の
楊弓
(
ようきゅう
)
を素通りしたりしているうちに、日が全く暮れて、兵馬は約束の五重塔の下へ来てみると
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
人寄せの
独楽
(
こま
)
やら、居合抜き、三文手品、
豆蔵
(
まめぞう
)
、弘法様の
石芋
(
いしのいも
)
、安玩具などを声を
涸
(
か
)
らして売っております。
銭形平次捕物控:004 呪いの銀簪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「たった今、その
豆蔵
(
まめぞう
)
をよこしやがって、うるせえとか、
喧
(
やかま
)
しいとか、きいたふうな
御託
(
ごたく
)
を並べやがったが、うるせえな博労の地がねだ。ここは殿様
旅籠
(
はたご
)
じゃねえぞ、博労の多い博労宿だ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すべての
中
(
うち
)
で最も敬太郎の頭を
刺戟
(
しげき
)
したものは、
長井兵助
(
ながいひょうすけ
)
の
居合抜
(
いあいぬき
)
と、
脇差
(
わきざし
)
をぐいぐい
呑
(
の
)
んで見せる
豆蔵
(
まめぞう
)
と、
江州伊吹山
(
ごうしゅういぶきやま
)
の
麓
(
ふもと
)
にいる前足が四つで
後足
(
あとあし
)
が六つある
大蟇
(
おおがま
)
の干し固めたのであった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
さて、そういう小っぽけな不具者と云えば、忽ち聯想されるのは、例の
豆蔵
(
まめぞう
)
じゃ。所謂一寸法師じゃ。よいかな。そこで、一寸法師というものは、普通どんな所におる。無論家庭にもおるに違いない。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
豆蔵
(
まめぞう
)
の人寄せに言う——うんすんカルタに
繻子
(
しゅす
)
の帯、ビードロ細工に人さらい——などはどんなもので」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
豆
常用漢字
小3
部首:⾖
7画
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
“豆”で始まる語句
豆
豆腐
豆腐屋
豆州
豆粒
豆絞
豆府
豆相
豆撒
豆府屋