“まめぞう”の漢字の書き方と例文
語句割合
豆蔵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「たった今、その豆蔵まめぞうをよこしやがって、うるせえとか、やかましいとか、きいたふうな御託ごたくを並べやがったが、うるせえな博労の地がねだ。ここは殿様旅籠はたごじゃねえぞ、博労の多い博労宿だ」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すべてのうちで最も敬太郎の頭を刺戟しげきしたものは、長井兵助ながいひょうすけ居合抜いあいぬきと、脇差わきざしをぐいぐいんで見せる豆蔵まめぞうと、江州伊吹山ごうしゅういぶきやまふもとにいる前足が四つで後足あとあしが六つある大蟇おおがまの干し固めたのであった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さて、そういう小っぽけな不具者と云えば、忽ち聯想されるのは、例の豆蔵まめぞうじゃ。所謂一寸法師じゃ。よいかな。そこで、一寸法師というものは、普通どんな所におる。無論家庭にもおるに違いない。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)