讀誦どくじゆ)” の例文
新字:読誦
經文きやうもん讀誦どくじゆ抹香まつかうくさくなりて、むすめらしきにほひはとほかるべしとおもひしに、そのやうのぶりもなく、柳髮りうはついつも高島田たかしまだむすげて、おくすぢえりにださぬたしなみのよさ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
友はいさゝかおくれたる氣色もなく、かのダンテを詠ずる詩をしたり。式場は忽ち水を打ちたるやうに鎭まりぬ。讀誦どくじゆの力あるに、聽くもの皆感動したるなり。われは初より隻句をのこさずそらんじたり。
讀誦どくじゆは始まりぬ。