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護謨毬
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ゴムまり
ふりがな文庫
“
護謨毬
(
ゴムまり
)” の例文
お島が説明して
聴
(
きか
)
す作太郎の様子などで、その時はそれで
釈
(
と
)
けるのであったが、その疑いは
護謨毬
(
ゴムまり
)
のように、時が経つと、また
旧
(
もと
)
に
復
(
かえ
)
った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それから同じ物をもう一つ主人の前に置いて、一口もものを云わずに
退
(
さ
)
がった。木皿の上には
護謨毬
(
ゴムまり
)
ほどな大きな
田舎饅頭
(
いなかまんじゅう
)
が一つ
載
(
の
)
せてあった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
併し運命がその後私を虐待したのです。あいつは
握拳
(
にぎりこぶし
)
で私を滅茶々々にこねまはしさへしたのです。だから今は私は
護謨毬
(
ゴムまり
)
のやうに堅く
頑固
(
ぐわんこ
)
になつてる積りですよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
地べたを
護謨毬
(
ゴムまり
)
か何ぞのように感じるほど、神経質になるものだが、ある年の新学期にエエル大学に入って来た若い人たちのなかに、とりわけ神経質な学生が一人あった。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大小
護謨毬
(
ゴムまり
)
にのッけて、ジャズ騒ぎさ、——今でいえば。
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
その次には、喜いちゃんが、毛糸で
奇麗
(
きれい
)
に
縢
(
かが
)
った
護謨毬
(
ゴムまり
)
を
崖下
(
がけした
)
へ落したのを、与吉が拾ってなかなか渡さなかった。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
護謨毬
(
ゴムまり
)
から人間への最後の逆戻りの望みがね。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
枕元
(
まくらもと
)
を見ると、八重の
椿
(
つばき
)
が一輪畳の上に落ちている。代助は
昨夕
(
ゆうべ
)
床の中で
慥
(
たし
)
かにこの花の落ちる音を聞いた。彼の耳には、それが
護謨毬
(
ゴムまり
)
を天井裏から投げ付けた程に響いた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
護
常用漢字
小5
部首:⾔
20画
謨
漢検1級
部首:⾔
17画
毬
漢検1級
部首:⽑
11画
“護謨”で始まる語句
護謨
護謨輪
護謨風船
護謨林
護謨靴
護謨園
護謨底
護謨球
護謨樹
護謨合羽