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警板
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けいばん
ふりがな文庫
“
警板
(
けいばん
)” の例文
番所の
警板
(
けいばん
)
が急をつげると、たちまち無数のかんこ船、捕手のかざす御用提灯の火を
盛
(
も
)
って、
蛍
(
ほたる
)
をブチまけたように海上へ散らかった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その時、不意にけたたましい
警板
(
けいばん
)
の音。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「おや、
警板
(
けいばん
)
が鳴ってるよ。おまえさん、外の
高張提灯
(
たかはり
)
が消えてるじゃないか。また、町方に
大叱言
(
おおこごと
)
をお食いでないよ」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
警板
(
けいばん
)
や
銅鑼
(
どら
)
を合図に、たちまち、九紋龍の家には小作人や
荘戸
(
しょうこ
)
(村人)の若者
輩
(
ばら
)
が、まるでよく訓練された兵隊のように集まってきて、たちまち守りを固めてしまったという。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬糧廠
(
ばりょうしょう
)
の火の手も、この積雪で、まもなく下火にはなったらしい。しかし一時は、
警板
(
けいばん
)
や警鐘の乱打に、刑務場から附近の村々でも、みな起き騒いで、非常の夜警についていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
奥庭
(
おくにわ
)
までは
白壁門
(
しらかべもん
)
、
多門
(
たもん
)
、二ヵ
所
(
しょ
)
の
難関
(
なんかん
)
がまだあって、そこへかかった時分には、いかに
熟睡
(
じゅくすい
)
していた
侍
(
さむらい
)
や
小者
(
こもの
)
たちも眼をさまし、
警鼓
(
けいこ
)
警板
(
けいばん
)
をたたき立て、
十手
(
じって
)
、
刺股
(
さすまた
)
、
槍
(
やり
)
、
陣太刀
(
じんだち
)
、
半弓
(
はんきゅう
)
、
袖搦
(
そでがら
)
み
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遠く聞こえる
関
(
せき
)
の
警板
(
けいばん
)
——
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
警
常用漢字
小6
部首:⾔
19画
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
“警”で始まる語句
警
警察
警笛
警戒
警蹕
警固
警官
警鈴
警告
警部