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諸〻
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もろもろ
ふりがな文庫
“
諸〻
(
もろもろ
)” の例文
最初に挙げた『北越雪譜』の著者鈴木牧之は、「雪に関する」
諸〻
(
もろもろ
)
の珍らしい見聞を記したが、それは『雪華図説』とは余程性質が異るものである。
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
野天芸人
(
のてんげいにん
)
の
諸〻
(
もろもろ
)
も、
葦簾
(
よしず
)
を掛けたり
天幕
(
テント
)
を張って、その中で芸を売っている。「蛇使い」もあれば「
鳥娘
(
とりむすめ
)
」もある。「
独楽
(
こま
)
廻し」もあれば「
籠
(
かご
)
抜け」もある。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
幕府崩壊のあとの、
有象無象
(
うぞうむぞう
)
の策動やら、
浮動分子
(
ふどうぶんし
)
の
誘降
(
ゆうこう
)
やら、探りやら抑えやら、いろいろな裏面症状にたいして、この一毒をもって
諸〻
(
もろもろ
)
の毒素を制して来たものである。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここにある
諸〻
(
もろもろ
)
の生物無生物は皆蒼白く思われたのである。——それほどここには年老いた樹が厚い
緑葉
(
みどりば
)
を四方へ
伸
(
の
)
ばし千本万本数知れず生い茂っているのであった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
諸〻
(
もろもろ
)
の路地からあふれ出た庶民の群れは、悲鳴と号泣をあげながら、大路の辻へ押しあった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
天親菩薩
(
てんじんぼさつ
)
は、千部の論師といわれたお方なれど、往生の一段にいたっては、あまねく
諸〻
(
もろもろ
)
の衆と共に、安楽国に往生せん——と、一心に
尽十方無碍光如来
(
じんじっぽうむげこうにょらい
)
に
帰命
(
きみょう
)
したまい、
曇鸞大師
(
どんらんだいし
)
は
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それには
諸〻
(
もろもろ
)
の尊い智恵が記されてあるのでございます」
加利福尼亜の宝島:(お伽冒険談)
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
いまの元禄の
江府
(
こうふ
)
や、
諸〻
(
もろもろ
)
の小都市は、そうした
弊風
(
へいふう
)
に
荒
(
すさ
)
みきっていた。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人の心の
谷
(
やつ
)
に棲む
諸〻
(
もろもろ
)
天狗
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
諸
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
〻
“諸”で始まる語句
諸
諸共
諸手
諸声
諸君
諸人
諸方
諸々
諸国
諸肌