トップ
>
誰人
>
だれ
ふりがな文庫
“
誰人
(
だれ
)” の例文
この
深夜
(
しんや
)
、一体何ごとが起ったというのであろう。ジュリアを
責
(
せ
)
める男は
誰人
(
だれ
)
? そして地底に現われた吸血鬼は、そも何処に
潜
(
ひそ
)
める?
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
『
誰人
(
だれ
)
も
迎
(
むか
)
えに
来
(
き
)
てくれるものはないのかしら……。』
私
(
わたくし
)
はまるで
真暗闇
(
まっくらやみ
)
の
底無
(
そこな
)
しの
井戸
(
いど
)
の
内部
(
なか
)
へでも
突
(
つ
)
き
落
(
おと
)
されたように
感
(
かん
)
ずるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その、造りものの鐘の外部にさえ、手を触れた方は、
誰人
(
だれ
)
もいないのでございます。幕のあいた最初から、殺人の発見まで
京鹿子娘道成寺
(新字新仮名)
/
酒井嘉七
(著)
科学者は
誰人
(
だれ
)
も探偵小説によりて利益を得ることは言うまでもないが、医者はことに探偵小説と縁の深いものである。
科学的研究と探偵小説
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
将棋の上達方法は、
誰人
(
だれ
)
も聴きたいところであらうと思ふが、結局
盤数
(
ばんかず
)
を指すのが一番だと思ふ。
将棋
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
奥さんはばつを悪くしてそれから
諄々
(
くど/\
)
とお腹に向ひ人気商売の力士は
誰人
(
だれ
)
にも愛想よくすべきものゝ
由
(
よし
)
を言ひ聞かせました。奥さんは女として低い方ではありませなんだ。
怪物と飯を食ふ話
(新字旧仮名)
/
岡本一平
(著)
人一代の伝を
委
(
くわ
)
しく残そうとすれば
誰人
(
だれ
)
を伝しても一部の小冊は得られよう。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
『人間は
誰人
(
だれ
)
に限らず、精神異常の素質を有す』ということになる。素敵な発見じゃないか
キド効果
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
敬吉の上京は
夜逃
(
よにげ
)
に近いものであつた。上京したら早稲田へでも、入学しようと云ふやうな、明るい希望が、動いて居ないでもなかつたが、彼の出立は、
誰人
(
だれ
)
にも送られない程淋しかつた。
海の中にて
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
けれどもそれだけで彼女の一生を片付てしまおうとするのはあんまり残酷ではあるまいか? 何故とならば、
誰人
(
だれ
)
に聴いても彼女自身の口から出た、その事件に対しての告白は聴いていない。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
誰人
(
だれ
)
に見露はされた訳でもなく、
誰人
(
だれ
)
から非難された訳でもなかつたが、それは済ました顔をしながら、何か悪事を為ようとした処をうまく尻尾を掴まれた感じと、少しも異つては居なかつた。
我鬼
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
誰
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“誰”で始まる語句
誰
誰方
誰何
誰彼
誰某
誰一人
誰袖
誰々
誰奴
誰様