よむ)” の例文
同紀に、雖辺土未清余妖尚梗而トツクニハナホサヤゲリトイヘドモ中洲之地無風塵ウチツクニハヤスラケシてふと同意なるにてしりぬ。かくてその隣とは、此度は紀伊国をさす也。然れば莫囂国隣之の五字は、紀乃久爾乃キノクニノよむべし。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
○ 越後ちゞみ(ちゞみの文字普通ふつう俗用ぞくようにしたがふ又しゞみとよむべきをもちゞみと俗にならふ)
(春はらとよむ又同国に原田はるたといふ所あり、原をはると訓す、ゆゑ未詳いまだつまびらかならず。)一山みな黄楊つげのみといへり。五里飯塚駅。伊勢屋藤次郎の家に休す。此駅天満宮及納祖八幡の祠あり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
てん和尚の学語編がくごへんにはさけの字を出されたり、はあさぢとよむ也。もろこし字書じしよにはは大口細鱗さいりんとあれば鮏にるゐせるならん。字彙じゐにはせいせいの本字にて魚臭なまぐさしといふ字也といへり。
あんずるにひといふはこほり本訓ほんくん、こほりとよむ寒凝こゞえこるの義なりと士清翁が和訓栞わくんかんにいへり。
あんずるにひといふはこほり本訓ほんくん、こほりとよむ寒凝こゞえこるの義なりと士清翁が和訓栞わくんかんにいへり。