えい)” の例文
旧字:
(七) 孔子はえいにおいて用いられず、西してしんに行こうとしたが、趙簡子ちょうかんしがその功臣を殺したことを聞いて引き還した。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「もしえいの君が先生をおむかえして政治を委ねられることになりましたら、先生は真先に何をなさいましょうか。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
えいの霊公の三十九年と云う年の秋に、太子蒯聵かいがいが父の命を受けてせいに使したことがある。みちに宋の国を過ぎた時、畑に耕す農夫共が妙な唄を歌うのを聞いた。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
万章問いて曰く、或るひとう、孔子えいに於ては癰疽ようそやどとし、せいに於ては侍人じじん瘠環せきかんやどとせりと、これ有りしや。孟子曰く、否、然らざるなり、事を好む者これをつくれるなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
えいの霊公は極めて意志の弱い君主である。賢と不才とを識別し得ないほど愚かではないのだが、結局は苦い諫言かんげんよりも甘い諂諛てんゆよろこばされてしまう。衛の国政を左右するものはその後宮であった。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
の政治とえいの政治とはやはり兄弟だな。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「先生はえいの君を援けられるだろうか。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)