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菩提樹
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ぼだいじゆ
ふりがな文庫
“
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)” の例文
いや、みづから
大凡下
(
だいぼんげ
)
の一人としてゐるものである。君はあの
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
の下に「エトナのエムペドクレス」を論じ合つた二十年前を覚えてゐるであらう。
或旧友へ送る手記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
下の見証や、ハルラ山洞の光耀や、今一々
煩
(
わづら
)
はしく挙証せざるも、真の見神の、偉大なる信念の根柢たり、又根柢たるべきは了々火よりも
燎
(
あきら
)
かなり。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
あゝ横笛、花の如き姿
今
(
いま
)
いづこにある、
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
の
蔭
(
かげ
)
、
明星
(
みやうじやう
)
額
(
ひたひ
)
を
照
(
て
)
らす
邊
(
ほとり
)
、
耆闍窟
(
ぎしやくつ
)
の
中
(
うち
)
、
香烟
(
かうえん
)
肘
(
ひぢ
)
を
繞
(
めぐ
)
るの前、昔の夢を
空
(
あだ
)
と見て、猶ほ我ありしことを思へるや否。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
仏牙寺
(
ぶつがじ
)
にまうできたりて
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
の
種子
(
しゆし
)
日本にも渡れるをおもふ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
人はゆきます遊歩場、緑色濃き
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
の下。
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
▼ もっと見る
白膠木
(
ぬるで
)
、
榎
(
え
)
、
楝
(
あふち
)
、名こそあれ、
葉廣
(
はびろ
)
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
柳や
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
が
瓣
(
べん
)
の多い
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
法師じみた
丈艸
(
ぢやうさう
)
が、手くびに
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
の珠数をかけて、端然と控へてゐたが、隣に座を占めた
乙州
(
おつしう
)
の、絶えず鼻を
啜
(
すす
)
つてゐるのは、もうこみ上げて来る悲しさに、堪へられなくなつたからであらう。
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
がくれの
法
(
のり
)
の
苑
(
その
)
に
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
彼はこの
恍惚
(
くわうこつ
)
たる悲しい喜びの中に、
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
の念珠をつまぐりながら、周囲にすすりなく門弟たちも、眼底を払つて去つた如く、
唇頭
(
しんとう
)
にかすかな
笑
(
ゑみ
)
を浮べて、
恭々
(
うやうや
)
しく、臨終の芭蕉に礼拝した。——
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“菩提樹”の意味
《名詞》
菩提樹 (ぼだいじゅ、ぼだいず)
(ぼだいじゅ、ぼだいず)天竺菩提樹の別称。
(ぼだいじゅ)アオイ目アオイ科シナノキ属に属する落葉樹の一種。学名:Tilia miqueliana。
(ぼだいじゅ)禅宗における悟り。
(ぼだいず)天竺菩提樹の実。菩提子。
(出典:Wiktionary)
菩
漢検準1級
部首:⾋
11画
提
常用漢字
小5
部首:⼿
12画
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
“菩提樹”で始まる語句
菩提樹下
菩提樹皮
菩提樹林
菩提樹の城