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茶化
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ちゃか
ふりがな文庫
“
茶化
(
ちゃか
)” の例文
友人は
茶化
(
ちゃか
)
しかけて来たが、私はこんなたしかな証拠のあるのに、来ていなかったと云うのが不思議であるから、友人に調子をあわせることができなかった。
妖影
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「ああいえば、こうと、あなた様のお
口前
(
くちまえ
)
は、いつも私を、
茶化
(
ちゃか
)
してばかりおしまいなさいます。寧子は、世間の
女子
(
おなご
)
のような、
嫉妬
(
しっと
)
でいうのではございません」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半ば
茶化
(
ちゃか
)
したような調子で答えたが、それがゆとりのある茶化し方ではなく、むしろ
虚
(
きょ
)
をつかれて、どぎまぎした
醜態
(
しゅうたい
)
をかくすための苦しい方便でしかなかったことは
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
……
曠古
(
こうこ
)
の大事業……空前の強敵……絶後の怪事件……そんなものに取巻かれて、嘘か本当か自殺の決心までさせられながら、それを
片
(
かた
)
ッ
端
(
ぱし
)
から
茶化
(
ちゃか
)
してしまっている。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
どうせ
茶化
(
ちゃか
)
しているのだとは思いながら、自分の中なる人間がばかにされてるような気がして、ちょッと腹立たしくさえ思ったというようなシチュエイションにある主人公です
猫八
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
▼ もっと見る
「そんな
茶化
(
ちゃか
)
したって、誰が云うもんですか」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と野崎君が
茶化
(
ちゃか
)
した。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
大方北見
境
(
ざかい
)
に居る猟師の家を遠くから見たんだろう……なぞと
茶化
(
ちゃか
)
してしまう者も居る……といった
塩梅
(
あんばい
)
で、サッパリ要領を得ないままに、噂ばかりがヤタラに高まって行った。
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「決して、
茶化
(
ちゃか
)
してなんぞいるものですか。これが宅助の大まじめなところで」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かかる夜を——とかれは、弟の経盛を見ては、何か、
茶化
(
ちゃか
)
してやりたくなった。去った母が、残していった古机の横に、小さい
灯皿
(
ひざら
)
を
架
(
か
)
けて、もっともらしく読書にばかりふけっているのだ。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
茶化
(
ちゃか
)
さないで聞いておくれよ」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
化
常用漢字
小3
部首:⼔
4画
“茶”で始まる語句
茶
茶碗
茶店
茶屋
茶釜
茶箪笥
茶漬
茶筅
茶色
茶褐色