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あくたがわ
ふりがな文庫
“
芥川
(
あくたがわ
)” の例文
正客の歌人の右翼にすわっていた
芥川
(
あくたがわ
)
君が沈痛な顔をして立ち上がって、自分は何もここで述べるような感想を持ち合わさない。
備忘録
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
芥川
(
あくたがわ
)
が彼を評して
老獪
(
ろうかい
)
と言ったのは当然で、彼の道徳性、謹厳誠実な生き方は、文学の世界に於ては
欺瞞
(
ぎまん
)
であるにすぎない。
デカダン文学論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
昔は
芥川
(
あくたがわ
)
君と芭蕉論を
闘
(
たたか
)
わし、一も二もなくやッつけてしまったのだが、今では僕も芭蕉ファンの一人であり、或る点で蕪村よりも好きである。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
京橋の
大根河岸
(
だいこんがし
)
あたりだったと思う、鏡花のひいきにしている鳥屋があって、鏡花、
里見
(
さとみ
)
、
芥川
(
あくたがわ
)
、それに私と四人で鳥
鍋
(
なべ
)
を突ッついたことがあった。
文壇昔ばなし
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それは課長の次席にいる主任の
芥川
(
あくたがわ
)
警部からのものだった。手紙の内容は、これまた
愕
(
おどろ
)
きの一つだった。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
伊丹
(
いたみ
)
、池田、
芥川
(
あくたがわ
)
、小清水、
高槻
(
たかつき
)
などの諸城も、次々に織田の
掃討軍
(
そうとうぐん
)
の威力に整理されていった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祖父の高坂
対馬
(
つしま
)
に伴われ、没落の甲州をあとにして、摂州
芥川
(
あくたがわ
)
に隠れて閑居しているところへ、祖父の知人であった宮本武蔵が訪ねて来て、夜もすがら語り明かした時に
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
たとえば『談海集』巻二十二、寛文十一年九月九日、摂州
芥川
(
あくたがわ
)
の
仇討
(
あだうち
)
の物語の
中
(
うち
)
、松下助五郎が東海道を上るとて江戸を発足する条に、芝を過ぎて
高輪
(
たかなわ
)
を通るとて同行者岩崎覚左衛門が狂歌
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
その旧師
芥川
(
あくたがわ
)
丹丘の病を問うことに托して郷国を去ったという。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
芥川
(
あくたがわ
)
我鬼
(
がき
)
、
久米
(
くめ
)
三汀
(
さんてい
)
等来り共に句作。
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
芥川
(
あくたがわ
)
ヒロシ氏の友人の由で、明日、芥川家を訪ねると云うから、その節は、
葛巻義敏
(
くずまきよしとし
)
に
呉々
(
くれぐれ
)
もよろしく、とたのむ。
戯作者文学論:――平野謙へ・手紙に代えて――
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
すこしゆくとみちがふたつにわかれて右手へ曲ってゆく方のかどに古ぼけた石の道標が立っている。それは
芥川
(
あくたがわ
)
から池田を経て
伊丹
(
いたみ
)
の方へ出るみちであった。
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
右近には、
播州
(
ばんしゅう
)
芥川
(
あくたがわ
)
の一郡を与えんといった。また小袖だの馬だのをも当座の物として与えた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これが生還を期せざる戦いに入る前の
筵
(
えん
)
だろうかと思われるほど賑やかな
朝餉
(
あさげ
)
である。そこへまた昨夜来、高槻の北方、
芥川
(
あくたがわ
)
方面へ偵察に行っていた加藤作内光泰、福島市松などが帰って来て
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「桜井に一宿、
芥川
(
あくたがわ
)
も日和に過ぎつつ、あれから降られ通しましてな」
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
芥
漢検準1級
部首:⾋
7画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“芥川”で始まる語句
芥川竜之介
芥川龍之介
芥川君