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自由画
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じゆうが
ある
日、
秀吉のかいた
自由画は、これまでになかった
特異のものです。
少年らしい
人間が
雪中に
埋もれて
倒れていました。
それから、
子供たちは、
一人、
一人、
兵隊さんのそばへいって、
自分の
持ってきたもの、たとえば
作文や、
自由画や、またお
人形などを
真心こめて、おみまいにあげたのです。
このとき、
場内係の、
自由画を
受け
持つ
若い
先生もやってきて、
先生は二
度びっくりしました。
死人の
頭がはげて、ひげのある
丸い
顔は、
秀吉のいつもかく、お
化けの
顔そっくりだったからでした。
平常、
女のほうは、
子供らとオルガンにあわせて、
讃美歌をうたい、また
希望者に
英語を
教えたりしました。そして、
青年のほうは、
子供らに、
手工のけいこをしたり、
自由画をかかせたりしました。