臨機りんき)” の例文
さいはひ最初さいしよ一瞬間いつしゆんかんおいて、非常ひじよう地震ぢしんなるかいなかの判斷はんだんがついたならば、其判斷そのはんだん結果けつかによつて臨機りんき處置しよちをなすべきである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
承まはらんしかし返答に何と致して宜しかるべきやと云に伊賀亮打笑ひ未だ對面もせぬ先に返答の差※さしづは出來ず夫こそ臨機りんき應變おうへんと云者なり向ふの口上に因て即答そくたふあるべきなり口上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
の下ノ関砲撃事件ほうげきじけんのごときも、各公使が臨機りんきはからいにして、深き考ありしに非ず。
彼を囲んだ兵は、伊勢の家中の士ではなく、土豪の兵だったので、臨機りんきにそういったのであった。勝恵上人が、この地方で、よく土民の尊敬をうけていることを知っていたからである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かり地震豫報ぢしんよほう天氣豫報てんきよほう程度ていどたつしても、雨天うてんおいては雨着あまぎかさようするように、また暴風ぼうふうたいしては海上かいじよう警戒けいかい勿論もちろん農作物のうさくぶつ家屋かおくとうたいしても臨機りんき處置しよち入用にゆうようであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)