背高せいたか)” の例文
背高せいたかの、二尺ばかりの立込下駄たつこみげたを穿いて、よほど沖に杖をついて釣っているのもあれば、腰まで入って横曳釣よこびきづりをしているのもある。ちょうど上汐あげしおの時期で、どの手許もいそがしそう。
顎十郎捕物帳:04 鎌いたち (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
正太しようた此日このひがけのあつめをやすませもらひて、三五らう大頭おほがしらみせ見舞みまふやら、團子屋だんごや背高せいたか愛想氣あいそげのない汁粉しるこやをおとづれて、うだまうけがあるかえとへば、しようさんおまへところ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ピーターヘッドのサイディ・ムドナルドもそれを見たと言い、シェットランドの背高せいたかのっぽうのピーター・ウィリアムソンもそれを見たと言い、ミルン氏もまたブリッジで確かに見たという。
ところがその路のようなものは、まだ百歩も行かないうちに、おとこえしや、すてきに背高せいたかあざみの中で、二つにも三つにも分れてしまって、どれがどれやら一向いっこうわからなくなってしまいました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
やせてひょろひょろ 背高せいたかのっぽ。
魔法の笛 (新字新仮名) / ロバート・ブラウニング(著)
背高せいたかのつぽの
朝おき雀 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
正太はこの日日がけの集めを休ませもらひて、三五郎が大頭おほがしらの店を見舞ふやら、団子屋の背高せいたか愛想気あいそげのない汁粉やをおとづれて、どうだまうけがあるかえと言へば、正さんお前好い処へ来た
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)