肩裾かたすそ)” の例文
肩裾かたすそと称して、芝居で見る熨斗目のしめの着物などとは反対に、わざわざ肩と裾の部分を縫取ぬいとりして丈夫にしたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もつとかれまへにもくるまつゞいた。爾時そのときはしうへをひら/\肩裾かたすそうすく、月下げつか入亂いりみだれて對岸たいがんわたつた四五にんかげえた。其等それら徒歩かちで、はやめに宴會えんくわいした連中れんぢう
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)