羅馬人ローマじん)” の例文
ピジョン講師の説明にると、その羅馬人ローマじんが英国へ侵入して来た時に、その一部が戦闘たたかいけての地方へ逃げ込んで来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
羅馬人ローマじんピオ——鶏血草——終焉しゅうえん——山岳切支丹族さんがくきりしたんぞく——蜻蛉屋とんぼや久助——逃水組にげみずぐみ——王家の秘宝——あざ——武蔵野——夕顔城——赤城——秩父ちちぶ——不明。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羅馬人ローマじん啄木鳥きつつきの肉を食することを禁じた。エツヂストーン島では殆どすべての疾病しつぺいは、禁ぜられた樹木の実を食べた為に起つたのだと考へられて居る。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
夢のようだというのは、今日の羅馬人ローマじんが羅馬の古都を思うような深刻な心持をいうのではない。寄席よせの見物人が手品師の技術を見るのと同じような軽い賛称の意をぐうするに過ぎない。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「歴史家の説によれば羅馬人ローマじんは日に二度三度も宴会を開き候由そろよし。日に二度も三度も方丈ほうじょう食饌しょくせんに就き候えば如何なる健胃の人にても消化機能に不調をかもすべく、従って自然は大兄の如く……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから講師が現場げんじょうを調べて見ると、そこには賊の刃物が落ちていた。く研究すると、これは古代の羅馬人ローマじんが持っていた短いけんたぐいであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)