“ローマじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
羅馬人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夢のようだというのは、今日の羅馬人ローマじんが羅馬の古都を思うような深刻な心持をいうのではない。寄席よせの見物人が手品師の技術を見るのと同じような軽い賛称の意をぐうするに過ぎない。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「歴史家の説によれば羅馬人ローマじんは日に二度三度も宴会を開き候由そろよし。日に二度も三度も方丈ほうじょう食饌しょくせんに就き候えば如何なる健胃の人にても消化機能に不調をかもすべく、従って自然は大兄の如く……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから講師が現場げんじょうを調べて見ると、そこには賊の刃物が落ちていた。く研究すると、これは古代の羅馬人ローマじんが持っていた短いけんたぐいであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)