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緩
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ゆるやか
ふりがな文庫
“
緩
(
ゆるやか
)” の例文
舟は大概右岸の浅草に沿うてその
艪
(
ろ
)
を操っているであろう。これは
浅草
(
あさくさ
)
の岸一帯が浅瀬になっていて上汐の流が幾分か
緩
(
ゆるやか
)
であるからだ。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
目は地上に
注
(
そゝ
)
がるゝことしばらくなりき、アヌンチヤタは忽ち
右手
(
めて
)
を擧げて、
緩
(
ゆるやか
)
にその
額
(
ぬか
)
を撫でたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
上るに従って、偃松小さくなり、傾斜
緩
(
ゆるやか
)
なる処に至りて、低く地に
偃
(
ふ
)
す。その上を踏みて行くを得べし。うれしや、偃松を踏みて行くを得るようになれば、頂上は遠からざる也。
層雲峡より大雪山へ
(新字新仮名)
/
大町桂月
(著)
満枝は
遽
(
にはか
)
に
煙管
(
きせる
)
を
索
(
もと
)
めて、さて
傍
(
かたはら
)
に人無き
若
(
ごと
)
く
緩
(
ゆるやか
)
に
煙
(
けふり
)
を吹きぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
人通
(
ひとどおり
)
は全くない。空気は乾いて
緩
(
ゆるやか
)
に凉しく動いている。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
緩
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“緩”を含む語句
緩々
御緩
緩慢
弛緩
緩漫
遅緩
緩急
手緩
緩和
間緩
緩怠
緩徐調
緩頬
緩然
緩舒
怠緩
緩下剤
緩傾斜
遲緩
緩流
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