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網代木
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あじろぎ
ふりがな文庫
“
網代木
(
あじろぎ
)” の例文
即ち、一首の声調が如何にもごつごつしていて、「もののふの
八十
(
やそ
)
うぢがはの
網代木
(
あじろぎ
)
に」というような
伸々
(
のびのび
)
した調子には行かない。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その流れを堰く
網代木
(
あじろぎ
)
のように女の腕一つで見事自分の
糊口
(
くちすぎ
)
をしてみようという意地も張りも逆立って参ります。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「もののふの
八十氏川
(
やそうじがわ
)
の
網代木
(
あじろぎ
)
に」の歌に、名所の特色を現さずといふ事につきて、
或
(
ある
)
人弁じて曰く、網代は
宇治田上
(
うじたがみ
)
に限りたる者なれば特色なきに非ずと
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「恋すちょう身は浮舟のやる瀬なさ、世を宇治川の
網代木
(
あじろぎ
)
や、水にまかせているわいな」
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
網代木
(
あじろぎ
)
は、網の代用という意味だが、これは冬宇治川の
氷魚
(
ひお
)
を捕るために、沢山の棒杭を水中に打ち、恐らく上流に向って狭くなるように打ったと思うが
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
「もののふの
八十氏川
(
やそうじがわ
)
の
網代木
(
あじろぎ
)
にいざよふ波のゆくへ知らずも」の歌を前に八田などの歌と共に挙げてかにかくと
論
(
あげつら
)
ひしかば、八田などの歌と同じさまに
誹
(
そし
)
りたりと思はれたるにや
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
恋すちょう、身は浮き舟のやるせなき、波のまにまに
不知火
(
しらぬい
)
の、燃ゆる思い火くるしさに、消ゆる命と察しゃんせ。世を
宇治川
(
うじがわ
)
の
網代木
(
あじろぎ
)
や、水に
任
(
まか
)
せているわいな……といった風情。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
もののふの
八十
(
やそ
)
うぢ
河
(
がは
)
の
網代木
(
あじろぎ
)
にいさよふ
波
(
なみ
)
のゆくへ
知
(
し
)
らずも 〔巻三・二六四〕 柿本人麿
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
もののふの
八十氏川
(
やそうじがわ
)
の
網代木
(
あじろぎ
)
にいざよふ波のゆくへ知らずも
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
寂蓮
(
じゃくれん
)
の
急雨
(
むらさめ
)
、
定頼卿
(
さだよりきょう
)
の宇治の
網代木
(
あじろぎ
)
、これ見る様体の歌也。
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
寂蓮
(
じゃくれん
)
の急雨
定頼
(
さだより
)
卿の宇治の
網代木
(
あじろぎ
)
これ見様体の歌なり。
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
ものゝふの
八十氏川
(
やそうぢがは
)
の
網代木
(
あじろぎ
)
に
歌よみに与ふる書
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
もののふの
八十氏川
(
やそうじがわ
)
の
網代木
(
あじろぎ
)
に
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
網
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“網代”で始まる語句
網代
網代笠
網代車
網代屏風
網代垣
網代編
網代形
網代戸
網代人
網代門