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継布
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つぎ
ふりがな文庫
“
継布
(
つぎ
)” の例文
すると、窓はまるで四角な明るみの
継布
(
つぎ
)
みたいなのよ。お天気の日には、小さな薔薇色の雲がふわふわ浮いてて、手を伸したら届きそうなの。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
あたまをチャンと
本多
(
ほんだ
)
にとりあげて、肩に
継布
(
つぎ
)
が当たってるけれども、
黒羽二重
(
くろはぶたえ
)
のぞろりとした、袂の紋つきを着ています。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
向うの
床几
(
しょうぎ
)
には二人かけている。等しく
草鞋穿
(
わらじば
)
きで、一人は
赤毛布
(
あかげっと
)
、一人は
千草色
(
ちくさいろ
)
の
股引
(
ももひき
)
の
膝頭
(
ひざがしら
)
に
継布
(
つぎ
)
をあてて、継布のあたった所を手で抑えている。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なァに、何でもないことですよ。あの女の靴下に大きな
継布
(
つぎ
)
の当っているのを見ましたか。もし自殺する気なら、あのモダンさでは靴下ぐらい新しいのを
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は
継布
(
つぎ
)
の当たった、その
継布
(
つぎ
)
がまた破れた着物を着ていた。膝から頭まで
剥
(
む
)
けたような形をしている。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
▼ もっと見る
肩に
継布
(
つぎ
)
の当った
袷
(
あわせ
)
一枚に
白木
(
しろき
)
の三
尺
(
じゃく
)
、そろばん
絞
(
しぼ
)
りの紺手拭いで頬かむりをしている。暫らくの間に
巷
(
ちまた
)
の
埃
(
ほこり
)
によごれ切って、
侍
(
さむらい
)
とも
無頼漢
(
ならずもの
)
とも知れない、まことに
異形
(
いぎょう
)
な風俗だ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そうして
継布
(
つぎ
)
のあたった青い
蚊帳
(
かや
)
の中に入って
寐
(
ね
)
た。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
継
常用漢字
中学
部首:⽷
13画
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“継”で始まる語句
継
継母
継子
継立
継目
継娘
継嗣
継穂
継竿
継合