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絵草紙屋
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えぞうしや
ふりがな文庫
“
絵草紙屋
(
えぞうしや
)” の例文
旧字:
繪草紙屋
が、いまわたしが昔ながら(わたしにとってはそうである)の「仲見世」を通って感じることは
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
のすくなくなったことである。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
大方
玩具屋
(
おもちゃや
)
ですが、
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
などもありますし、
簪屋
(
かんざしや
)
も混っています。絵草紙は美しい三枚続きが、割り竹に
挿
(
はさ
)
んで掛け並べてありました。西南戦争などの絵もあったかと思います。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
三枚つづき五枚つづき、似顔絵のうまい絵師のが
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
の店前にさがると、何町のどこでは
自来也
(
じらいや
)
が出来たとか、どこでは
和唐内
(
わとうない
)
の
紅流
(
べになが
)
しだとか、気の早い
涼台
(
すずみだい
)
のはなしの種になった。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
先
(
ま
)
ず一番先に
四谷
(
よツや
)
の
金物商
(
かなものや
)
へ参りましたが一年程居りまして
駈出
(
かけだ
)
しました、それから
新橋
(
しんばし
)
の
鍜冶屋
(
かじや
)
へ参り、三
月
(
つき
)
程過ぎて駈出し、又
仲通
(
なかどお
)
りの
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
へ参りましたが、十
日
(
か
)
で駈出しました
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かの西南
戦役
(
せんえき
)
は、わたしの幼い頃のことで何んにも知らないが、
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
の店にいろいろの戦争絵のあったのを記憶している。いずれも三枚続きで、五銭くらい。また、そのころ
流行
(
はや
)
った唄に
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
当時売女の相場、新吉原
仲
(
なか
)
の
町
(
ちょう
)
角海老
(
かどえび
)
の
筋向
(
すじむかい
)
あたりにありし
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
にて売る活版の細見記を見ても、
大見世
(
おおみせ
)
の女の
揚代
(
あげだい
)
金壱円弐拾銭にて、これより以上のものはなかりし。以て一般を推すべし。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
なにがしとかいう
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
が、一枚絵にしたいと云って交渉に来たこともあるそうで、これはもちろん謝絶したが、そのくらいきれいだった代りに躯が弱く、医者のでいりの絶えることがなかった。
寒橋
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
これより先、裸美の画
坊間
(
ぼうかん
)
の
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
に一ツさがり、遂に沢山さがる。道徳家
慨
(
なげ
)
き、美術家
呆
(
あき
)
れ、兵士喜んで買い、書生ソッと買う。
而
(
しか
)
してその由来を『国民の友』の初刷に帰する者あり。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
絵
常用漢字
小2
部首:⽷
12画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“絵草紙”で始まる語句
絵草紙
絵草紙問屋