統率とうそつ)” の例文
彼とともに統率とうそつして、キキキ斬って斬って、斬りまくれ! なあに、かまわぬ! カカカッ構わぬ……ううむ!——なんと? か、か
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
うけ、その指揮下に動くは、内心こころよしとせぬ方々ばかりではないか。そこに統率とうそつのご困難が生じて来るのではないかと思われる
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっともこれはいくらか修行しゅぎょうんでからのことで、最初さいしょこちらへまいったばかりのときは、なになにやらちぬことばかり、はずかしながら皇孫命様こうそんのみことさまがあらゆる神々かみがみ統率とうそつあそばす
「それぐらいのことが分らなくて、会社を統率とうそつして行けると思うか?」
人生正会員 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
決して暗君ではないし、地方の豪族の主人として教養もあるほうだったが、この世代に一族郎党を統率とうそつしてゆくには、多分に欠けているものがあった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大勢の敵を悩ますには、その多数性をこちらの利に取って、彼の混乱をうながせばいい。自分一人というものほど、統率とうそつがよくとれて、混雑しないものはないからな。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戦の統率とうそつぶりも養父おや慾目よくめばかりでなく大出来でした。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)