紹介ひきあは)” の例文
『これがわたくしつま春枝はるえ。』とわたくし紹介ひきあはせ、さら夫人ふじんむかつて、わたくしかれとがむかしおなじまなびのともであつたことわたくし今回こんくわい旅行りよかう次第しだい
後藤君は私を其男に紹介ひきあはせた。私は、その男が所謂「秘密の相談」に関係があるのか、無いのか、一寸判断に困つた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
火の玉鋭次が根性だけでも不動が台座の岩より堅く基礎いしずゑ確と据さすると諸肌ぬいで仕て呉るゝは必定、あれにも頓て紹介ひきあはせう、既此様なつた暁には源太が望みは唯一ツ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
此人このひと武村兵曹たけむらへいそうとて、吾等われら三年さんねんあひだ孤島こたう生活中せいくわつちう日出雄少年ひでをせうねんとはきはめてなかのよかつた一人ひとりです。』とわたくしかれ二人ふたり紹介ひきあはせて、それより武村兵曹たけむらへいそうわたくしとはかはる/″\、朝日島あさひじま漂流へうりう次第しだい