箭先やさき)” の例文
勘次かんじやうやかへつた箭先やさきにかういふことで自分じぶんうちでもひど落付おちつかない、こそつぱくてらない心持こゝろもちがするのでかれあしあらはずに近所きんじよ義理ぎりすからといつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ロミオ 彼奴あいつ箭先やさきかゝってゐるゆゑ、はねりたとてもかけられぬわい、とびからすのやうにもべず、かなしいおもひにつながれてゐるゆゑ、たかのやうにたかうもべぬ。こひ重荷おもに壓伏おしつけらるゝばかりぢゃ。